「夕方になると、髪がペタンとして、頭皮がベタベタ」そんな頭皮の油っぽさに悩んでいませんか?
頭皮が油っぽい場合は、シャンプーや生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。
頭皮の油分が過剰分泌されると、かゆみや臭い、皮膚トラブルなどの症状に悩まされるため、原因を追究して適切な対処法を実践しましょう。
本記事では、頭皮が油っぽい原因から、タイプ別の対策やシャンプー選びのポイントを詳しく解説します。
具体的な改善方法まであわせて解説するので、頭皮の油っぽさで悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
頭皮が油っぽい原因6選

頭皮が油っぽい原因はさまざまですが、主に下記の6つが要因として挙げられます。
- シャンプーで汚れを落としきれていない
- 食生活が乱れている
- 睡眠不足が続いている
- ストレスが溜まっている
- 運動不足が続いている
- 加齢で皮脂バランスが崩れている
頭皮のベタつきを改善するために、原因を特定し、適切な対策を行いましょう。
シャンプーで汚れを落としきれていない
毎日シャンプーをしているのに、頭皮がベタつく場合は、やり方が間違っているかもしれません。
シャンプーの方法が間違っているか、シャンプー自体が頭皮に合っていない場合、汚れを落としきれずにベタついてしまいます。
シャンプーの際に、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。
また、洗浄力の強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。
頭皮のベタつきを防ぐためには、自分の頭皮タイプに合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
食生活が乱れている
脂っこい食事や甘いものを摂りすぎると、皮脂の分泌が過剰になるケースがあります。
特に、動物性脂肪や糖分の多い食事は、皮脂腺を刺激し皮脂の分泌を促します。
頭皮環境を守るために、バランスの取れた食生活を心がけ、野菜や果物、食物繊維を積極的に摂取しましょう。
また、ビタミンB群は皮脂の代謝を助ける働きがあるため、頭皮トラブルに悩んでいる方は積極的に摂取してください。
睡眠不足が続いている
睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌を増加させます。
特に、成長ホルモンは、睡眠中に分泌され、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少し、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が毛穴に詰まりやすくなり、皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。
毎日7~8時間の睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
ストレスが溜まっている
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、ホルモンバランスを乱す原因です。
ストレスを感じると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が促進され、皮脂の分泌を増加させます。
また、ストレスは血管を収縮させ、血行不良を引き起こし、頭皮への栄養供給を妨げるため薄毛にもつながります。
適度な運動や趣味の時間を持つなど、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
運動不足が続いている
運動不足は、血行不良を招き、新陳代謝を低下させる原因です。
運動不足になると、全身の血流が悪くなり、頭皮への栄養供給が滞るため、皮脂の分泌が正常に行われません。
また、運動不足は肥満の原因となり、ホルモンバランスを乱れにより、皮脂の分泌を増加させてしまいます。
頭皮の油っぽさを改善するために、ウォーキングやジョギングなど軽い運動を習慣に取り入れましょう。
加齢で皮脂バランスが崩れている
頭皮が油っぽい原因は、加齢で皮脂バランスが崩れている可能性があります。
年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌が減少し、男性ホルモンの影響を受けやすくなるのです。
男性ホルモンは、皮脂の分泌を促進する働きがあるため、加齢とともに頭皮が油っぽくなるケースがあります。
また、加齢とともに肌の水分量が減少し、乾燥しやすくなるため、乾燥から肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されるのです。
年齢に応じた適切なヘアケアを行い、頭皮の保湿を心がけましょう。
頭皮が油っぽい原因ごとの直し方

頭皮の油っぽさの原因は人それぞれです。
主な頭皮タイプ別の油っぽさを直す方法は、次のとおりです。
頭皮タイプ | 対策 |
---|---|
脂性肌タイプ | 皮脂の過剰分泌を抑える対策 |
乾燥肌タイプ | 乾燥による過剰な皮脂分泌を防ぐ対策 |
インナードライタイプ | 水分不足を解消する対策 |
生活習慣タイプ | 食生活や睡眠を見直す対策 |
原因別に効果的な対策をご紹介するので、自分のタイプを知って、適切なケアを始めましょう。
脂性肌タイプ:皮脂の過剰分泌を抑える対策
脂性肌タイプの人は、皮脂腺の活動が活発で、皮脂が過剰に分泌されやすい傾向にあります。
そのため、以下の対策で皮脂の分泌をコントロールすることが重要です。
- 洗浄力の高いシャンプーを使う:余分な皮脂や汚れをしっかり落とすことが大切です。ただし、洗浄力が強すぎると乾燥を招くこともあるので、注意が必要です。
- シャンプーは1日に1回:洗いすぎは皮脂の過剰分泌を招くため、1日1回を目安にしましょう。
- すすぎは丁寧に行う:シャンプーが頭皮に残ると、毛穴を詰まらせる原因になります。ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
- 油分の多い食事を控える:脂っこい食事は皮脂の分泌を促進します。野菜や魚中心のバランスの取れた食事を心がけましょう。
- ビタミンB群を摂取する:ビタミンB群は皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。サプリメントや食事から積極的に摂取しましょう。
乾燥肌タイプ:乾燥による過剰な皮脂分泌を防ぐ対策
乾燥肌タイプの人は、頭皮が乾燥しやすく、乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌されやすいです。
この場合は、保湿を重視した対策を実施しましょう。
- アミノ酸系シャンプーを使う:アミノ酸系シャンプーは、洗浄力が穏やかで、頭皮に必要な潤いを残しながら汚れを落とせます。
- シャンプーの回数を減らす:毎日シャンプーをするのではなく、2日に1回など、回数を減らしてみましょう。
- シャンプー後には保湿剤を使う:頭皮用の保湿ローションやオイルなどを使い、乾燥を防ぎましょう。
- 紫外線対策を行う:紫外線は頭皮の乾燥を招きます。帽子や日傘などで紫外線から頭皮を守りましょう。
インナードライタイプ:水分不足を解消する対策
インナードライタイプの人は、頭皮の表面はベタベタしているのに、内側は乾燥している状態です。
この場合は、水分と油分のバランスを整える必要があります。
- 保湿成分配合のシャンプーを使う:ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿成分が配合されたシャンプーを選びましょう。
- 頭皮マッサージを行う:頭皮マッサージは血行を促進し、頭皮の水分量を高める効果があります。
- 加湿器を使う:空気が乾燥していると、頭皮の水分が奪われやすくなります。加湿器を使って、室内の湿度を保ちましょう。
- こまめな水分補給:体の内側から水分を補給することも大切です。1日に1.5リットル以上の水を飲むように心がけましょう。
生活習慣タイプ:食生活や睡眠を見直す対策
食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなどは、皮脂の分泌をコントロールするホルモンバランスを崩し、頭皮の油っぽさを悪化させます。
生活習慣を見直して、根本的な改善を目指しましょう。
- バランスの取れた食事を心がける:偏った食事は栄養バランスを崩し、皮脂の過剰分泌を招きます。野菜、果物、タンパク質など、バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 質の高い睡眠を確保する:睡眠不足はホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌を促進します。毎日7~8時間の睡眠時間を確保しましょう。
- ストレスを解消する:ストレスは自律神経を乱し、皮脂の分泌をコントロールする機能を低下させます。趣味や運動などで、ストレス解消を心がけましょう。
- 適度な運動をする:運動不足は血行不良を招き、頭皮のターンオーバーを乱します。ウォーキングやジョギングなど、適度な運動を習慣にしましょう。
頭皮が油っぽいと起きる症状

頭皮が油っぽい状態を放置すると、さまざまな不快な症状が現れる可能性があります。
代表的な症状は、以下の5つです。
- 髪がべたつく
- 嫌な臭いが発生する
- かゆみが出る
- フケが増える
- 皮膚炎などの疾患が出る
これらの症状に心当たりがある場合は、早めの対策を心がけましょう。
髪がべたつく
頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、髪の毛が根元からべたつき、束感が出てしまいます。
特に、前髪や頭頂部は皮脂の影響を受けやすく、ペタッとしてボリュームダウンしてしまうことも。
スタイリング剤を使ってもすぐに崩れてしまうため、ヘアセットに苦労するケースも多いです。
嫌な臭いが発生する
皮脂は、時間が経つと酸化し、独特の嫌な臭いを発生させます。
特に、高温多湿な環境下では臭いが強くなりやすい傾向があります。
自分では気づきにくい場合もありますが、周囲に不快感を与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
かゆみが出る
過剰な皮脂は、頭皮に炎症を引き起こし、かゆみの原因となるケースがあります。
また、皮脂を栄養源とするマラセチア菌などの常在菌が繁殖し、炎症を悪化させてしまいます。
かゆみが続くと、ついつい掻いてしまいますが、掻くことでさらに炎症が悪化し、悪循環に陥ってしまいます。
フケが増える
頭皮のターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちた角質がフケとなって現れます。
脂性肌の場合、ベタベタとしたフケが出ることが多く、乾燥肌の場合は、パラパラとした乾性のフケが出てしまうのです。
フケは、見た目にも不潔な印象を与えてしまうため、早めの対策が必要です。
「頭皮が油っぽい状態をそのままにしておくと、フケが増加してしまいます。
皮膚炎などの疾患が出る
頭皮の炎症が慢性化すると、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患を発症するリスクが高まります。
脂漏性皮膚炎は、赤み、かゆみ、フケなどを伴う慢性の皮膚疾患で、症状がひどい場合には、皮膚科を受診しなければなりません。
自己判断で市販薬を使用するのではなく、専門医の指示に従って適切な治療を受けましょう。
頭皮が油っぽい場合はシャンプー選びが重要

頭皮の油っぽさを改善するためには、毎日のシャンプーが非常に大切です。
適切なシャンプーを選び、正しい方法で頭皮を洗うことで、油分バランスを整えて健やかな状態を保てます。
シャンプー選びのポイント
シャンプーを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 洗浄成分:
- 脂性肌の方:皮脂をしっかり洗い流せる洗浄力の高いシャンプーを選びましょう。硫酸系シャンプーや石鹸系シャンプーなどが該当します。ただし、洗浄力が強すぎると乾燥を招く可能性もあるので注意が必要です。
- 乾燥肌・敏感肌の方:アミノ酸系シャンプーなど、マイルドな洗浄成分のシャンプーを選びましょう。必要な皮脂を残しつつ、優しく洗い上げられます。
- 配合成分:
- 保湿成分:グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が配合されているシャンプーは、頭皮の乾燥を防ぎ、水分バランスを整えられます。
- 頭皮ケア成分:グリチルリチン酸ジカリウム、ミントエキス、メントールなどの頭皮ケア成分が配合されているシャンプーは、炎症を抑えたり、爽快感を与えたりする効果が期待できます。
- 香り:香りはリラックス効果をもたらし、シャンプーの時間をより快適にしてくれるため、自分の好みの香りを選びましょう。
- 添加物:香料、着色料、パラベンなどの添加物は、頭皮への刺激となる可能性があります。敏感肌の方は、できるだけ添加物の少ないシャンプーを選びましょう。
頭皮のタイプに合ったシャンプーを選ぶことが重要なので、自分の頭皮の状態をよく観察し、適切なシャンプーを選びましょう。
タイプ別おすすめシャンプー
頭皮が油っぽい場合は、自身の頭皮タイプに合ったシャンプーを使うことが大切です。
自身の症状から頭皮タイプを判断することは難しいので、医師の診断を受けて自分に合ったシャンプーを探しましょう。
頭皮のタイプ別に、おすすめのシャンプーをご紹介します。
タイプ | 特徴 | おすすめのシャンプー |
---|---|---|
脂性肌 | 皮脂の分泌が多く、ベタつきやすい | 洗浄力の高いシャンプー(硫酸系、石鹸系)、サリチル酸配合シャンプー |
乾燥肌 | 乾燥しやすく、フケが出やすい | アミノ酸系シャンプー、保湿成分配合シャンプー |
混合肌(インナードライ) | 頭皮はベタつくが、毛先は乾燥する | アミノ酸系シャンプー、頭皮と髪で使い分ける |
脂性肌の方には、皮脂をしっかり洗い流すシャンプーがおすすめです。
「ラサーナ プレミオール シャンプー」のような、バランスの取れたシャンプーを選びましょう。
シャンプー後のケア
シャンプー後のケアも、頭皮の健康を保つために重要です。
- すすぎ残しがないようにしっかり洗い流す:シャンプーが頭皮に残っていると、炎症やかゆみの原因となります。
- タオルドライで優しく水分を拭き取る:ゴシゴシと擦ると、頭皮を傷つける可能性があります。
- ドライヤーでしっかり乾かす:濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。根元からしっかりと乾かしましょう。
- 育毛剤や頭皮用美容液を使用する:頭皮の保湿や血行促進効果が期待できます。
シャンプー後のケアを丁寧に行うことで、より健康な頭皮を保てます。
頭皮が油っぽい場合の直し方

頭皮の油っぽさを改善するためには、原因に合わせた対策が必要です。
頭皮が油っぽい場合は、下記の方法を実践してください。
- 生活習慣を整える
- シャンプーの方法や種類を変える
- ストレスを発散する
- 治療を受ける
ここでは、具体的な直し方を4つのカテゴリーに分けて解説します。
生活習慣を整える
偏った食生活や睡眠不足、運動不足は、頭皮の皮脂バランスを崩す原因です。
以下の点に注意して、生活習慣を見直しましょう。
- 食生活の改善:脂っこい食事や甘いものを控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。ビタミンB群や亜鉛など、皮脂の分泌を調整する栄養素を積極的に摂取するのもおすすめです。
- 質の高い睡眠:睡眠不足はホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌を招く可能性があります。毎日同じ時間に寝起きし、7~8時間の睡眠時間を確保しましょう。
- 適度な運動:運動不足は血行不良を招き、頭皮のターンオーバーを滞らせます。ウォーキングやジョギングなど、軽い運動を習慣に取り入れましょう。
シャンプーの方法や種類を変える
シャンプーの方法や種類が、頭皮の油っぽさに影響を与えている可能性もあります。
以下の点を見直してみましょう。
- シャンプー前のブラッシング:シャンプー前にブラッシングすることで、頭皮の汚れを浮かせ、シャンプーの洗浄効果を高められます。
- 適切なシャンプーの選択:頭皮の状態に合ったシャンプーを選びましょう。脂性肌の方は洗浄力の高いシャンプー、乾燥肌の方は保湿力の高いシャンプーを選ぶのがおすすめです。
- 正しいシャンプーの方法:シャンプーは、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。すすぎ残しがないように、十分に洗い流すことも重要です。
- シャンプーの回数:1日に何度もシャンプーをすると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮脂の過剰分泌を招きます。1日1回を目安に、シャンプーの回数を調整しましょう。
ストレスを発散する
ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、皮脂の分泌を増加させます。
自分に合った方法で、日頃からストレスを発散するように心がけましょう。
- 趣味を楽しむ:好きな音楽を聴いたり、映画を観たり、趣味に没頭する時間を作りましょう。
- リラックスできる時間を作る:アロマを焚いたり、お風呂にゆっくり浸かったり、リラックスできる時間を作りましょう。
- 適度な運動:運動は、ストレス解消効果だけでなく、血行促進効果も期待できます。
- 友人や家族と話す:悩みや不安を打ち明けることで、気持ちが楽になることがあります。
治療を受ける
生活習慣の改善やシャンプーの見直しを行っても、頭皮の油っぽさが改善しない場合は、皮膚科を受診し適切な治療を受けることを検討しましょう。
- 皮膚科での相談:専門医に相談することで、原因を特定し、適切な治療法を提案してもらえます。
- 薬物療法:必要に応じて、皮脂の分泌を抑える薬や、炎症を抑える薬などが処方されます。
- AGA治療:頭皮の油っぽさがAGA(男性型脱毛症)と関連している場合は、AGA治療を検討しましょう。
まとめ:頭皮が油っぽいのは改善できる!

頭皮の油っぽさは、シャンプーの仕方や生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こるものです。
しかし、原因を正しく理解し、適切な対策を講じれば改善できます。
まずは自身の頭皮タイプを把握し、それぞれのタイプに合ったシャンプーを選び、正しい方法で洗髪することから始めましょう。
また、バランスの取れた食生活、質の高い睡眠、適度な運動など、生活習慣全体を見直すことも重要です。
ストレスを溜め込まず、自分なりのリラックス方法を見つけることも、頭皮環境の改善につながります。
セルフケアだけでは改善が見られない場合は、皮膚科を受診し、専門医の診断を受けましょう。
皮膚炎などの疾患が隠れている可能性も考慮し、早期に適切な治療を受けることが大切です。
頭皮の油っぽさで悩んでいる方は、原因を追究した上で適切な対処を行い、健やかな髪と頭皮を取り戻しましょう。