「夏になると、決まって髪がパサパサになる……」
「朝セットしても、汗で髪が広がってまとまらない……」
毎年、夏が来るたびに同じような悩みで憂鬱な気分になっている方は多いのではないでしょうか。
多くの女性が、夏の過酷な環境によって引き起こされる髪のパサつきに頭を悩ませています。
本記事では、夏に髪がパサつく根本原因をわかりやすく解き明かします。
さらに、ドラッグストアで手軽に買えるアイテムを使った具体的なセルフケア方法まで、今日からすぐに実践できる対策を徹底的にご紹介します。
本記事を読み終える頃には、パサつきの悩みから解放され、夏でも潤いに満ちた美しい髪で過ごすための知識が身に着くはずです。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
夏に髪がパサパサになる4つの原因

なぜ、夏になると髪はパサついてしまうのでしょうか。
夏特有の髪の悩みを解決するためには、まずその原因を知ることから始めましょう。
主な原因は一つではなく、夏ならではの要因が複雑に絡み合っています。
下記のようなものが代表的な原因として挙げられます。
- 紫外線によるキューティクル破壊
- 汗・湿気による髪の膨張と栄養の流出
- エアコンによる乾燥
- 海水やプールの塩素ダメージ
一つずつ詳しく見ていきましょう。
【パサつきの原因1】紫外線によるキューティクル破壊
肌が日焼けするのと同じように、髪も紫外線を浴びることで日焼けし、ダメージを受けます。
これは紫外線が、髪の表面を守る鎧の役割を果たす「キューティクル」を破壊し、剥がれやすくしてしまうためです。
キューティクルが傷つくと、髪の内部にあるタンパク質が変性し、水分を保持する力が弱まるため、結果的にパサつきやゴワつき、ツヤの低下に直結してしまいます。
特に、ヘアカラーやブリーチをしている髪はより一層ダメージを受けやすいため、注意が必要です。
紫外線の髪への影響 | 具体的な症状 |
---|---|
キューティクルの破壊 | パサつき、ゴワつき |
内部タンパク質の変性 | ツヤの低下、切れ毛、枝毛 |
メラニン色素の分解 | ヘアカラーの褪色 |
【パサつきの原因2】汗・湿気による髪の膨張と栄養流出
汗に含まれる塩分や夏の高い湿度は、髪のパサつきを加速させる大きな原因です。
髪は、水分を吸い込むと膨らむ性質(膨潤)があるため、湿気が多い環境では必要以上に水分を吸収してしまいます。
水分で髪が膨らむと、キューティクルが開きやすい状態になり、その隙間から髪内部のタンパク質や水分といった大切な栄養が流れ出てしまうのです。
これが、髪がうねって広がるだけでなく、同時にパサついてしまうメカニズムです。
【パサつきの原因3】エアコンによる乾燥
夏の屋外は高温多湿ですが、屋内はエアコンが効いている場合が多いです。
エアコンの効いた屋内の空気は、非常に乾燥しています。
特に、オフィスなどで長時間エアコンの乾いた風にさらされると、髪の水分はどんどん奪われてしまいます。
自分では気づかないうちに髪の乾燥が進行し、パサつきや静電気の原因になっているケースは少なくありません。
【パサつきの原因4】海水やプールの塩素ダメージ
夏の楽しいレジャーである海水浴やプールも、髪にとっては注意が必要な行為です。
海水に含まれる塩分や、プールの消毒に使われる塩素には、髪のタンパク質を硬くさせ、キューティクルを傷つける作用があります。
これらのダメージを受けると、髪は水分を失いやすくなり、乾燥してゴワゴワとした手触りになってしまいます。
レジャーを楽しむ前の対策と、遊んだ後の適切なケアをするかしないかで、その後の髪の健康が大きく左右されるため、注意しましょう。
夏のパサパサ髪を根本から改善する6つの対策

夏のパサつきの原因がわかったところで、いよいよ具体的な対策を見ていきましょう。
今回おすすめしたい対策法は、下記の6つです。
- インバスケアで潤いの土台を作る
- アウトバスケアを習慣に
- 日中の紫外線対策
- 正しい髪の乾かし方を覚える
- 週1回のスペシャルケア
- バランスの取れた食事・水分補給
この6ステップを実践して、パサパサ髪を改善しましょう。
【対処法1】インバスケアで潤いの土台を作る
毎日のシャンプーとトリートメントは、ヘアケアの基本であり、潤いのある髪の土台を作る重要なステップです。
夏のダメージを受けた髪には、洗浄力がマイルドで保湿成分が豊富な「アミノ酸系」のシャンプーを選びましょう。
洗う際は、髪をこすり合わせるのではなく、シャンプーを手のひらでしっかりと泡立ててから、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗うのがポイントです。
また、トリートメントは、髪の内部に栄養と水分を補給し、閉じ込める役割があります。
毛先を中心に丁寧になじませ、少し時間を置いてから流すと、より効果的です。
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【対処法2】アウトバスケアを習慣に
お風呂上がりのケア、いわゆる「アウトバスケア」は、美しい髪を保つための必須習慣です。
特に重要なのが、ドライヤーで乾かす前の濡れた髪に、洗い流さないトリートメントをつけることです。
髪を乾かす前にトリートメントを付けることで、ドライヤーの熱から髪を守り、内部の水分が蒸発するのを防げます。
自分の髪質やなりたい仕上がりに合わせて、適したトリートメントを選びましょう。
アウトバストリートメントのタイプ | 特徴 | おすすめの髪質 |
---|---|---|
オイルタイプ | 髪の表面をコーティングし、ツヤとまとまりを与える。保湿力が高い。 | ダメージ毛、硬い髪、量が多い髪 |
ミルクタイプ | 髪の内部に浸透し、水分を補給。しっとり柔らかい質感に仕上げる。 | 細い髪、柔らかい髪、乾燥した髪 |
ミストタイプ | 手軽に使え、髪全体に均一に水分を補給。サラッとした軽い仕上がり。 | 猫っ毛、ダメージが少ない髪 |
【対処法3】日中の紫外線対策
肌と同じように、髪にも日中の紫外線対策は欠かせません。
最も手軽で効果的なのは、髪用のUVカットスプレーを外出前に使用することです。
外出直前にサッとスプレーするだけで、強い紫外線から髪を守ってくれます。
特に、日光が当たりやすい頭頂部や分け目、髪の表面には念入りにスプレーしましょう。
さらに、つばの広い帽子やUVカット機能のある日傘を併用すれば、紫外線対策は万全です。
正しい髪の乾かし方を覚える
濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートな状態です。
面倒だからと自然乾燥させてしまうと、キューティクルが開きっぱなしになり、水分や栄養がどんどん逃げて乾燥の原因になってしまいます。
下記のステップで髪を乾かすように、心がけましょう。
- お風呂から上がったら、優しくタオルで髪を挟み込むようにして水分を取る
- ドライヤーを髪から20cm以上離し、常に振りながら風を当て、一点に熱が集中しないよう注意する
- 根元から乾かし始め、中間、毛先の順で乾かしていく
【対処法4】週1回のスペシャルケア
普段のケアに加えて、週に1回、集中補修のスペシャルケアを取り入れるのもおすすめです。
市販されているヘアマスクやリペアトリートメントには、髪の内部まで浸透する補修成分が凝縮されています。
トリートメントを髪になじませた後、蒸しタオルで髪全体を包み込むと、スチーム効果で成分の浸透が格段にアップします。
最近では、待ち時間0秒で効果を発揮する手軽な高機能アイテムも増えているので、忙しくて時間を取れないという方でも実践は可能です。
自分に適したスペシャルケアで、髪をいたわってあげましょう。
【対処法5】バランスの取れた食事・水分補給
美しい髪を手に入れるには、外側からのケアだけでなく、内側から整えるケアも重要です。
日々の食事で髪に必要な栄養素をしっかり摂っておけば、丈夫で健康な髪の土台を作ることができます。
また、体内の水分が不足すると髪も乾燥しやすくなるため、こまめな水分補給も心がけましょう。
この後、髪のために摂りたい栄養素を詳しく解説します。
美髪は内側から育む!生活習慣で差がつくインナーケア

毎日のヘアケアも大切ですが、ヘアケアに気を取られて見落としがちなのが、日々の生活習慣です。
特に食事と睡眠は、髪の健康状態に直接影響を与えます。
バランスの取れた食事で髪に栄養を届け、質の高い睡眠でダメージを修復することが、揺るがない美髪への近道です。
食事で摂りたい栄養素リスト
健康な髪を育むためには、バランスの取れた食事が不可欠です。
特に以下の栄養素は、意識して摂取するよう心がけましょう。
栄養素 | 主な働き | 多く含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分「ケラチン」の材料となる | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | ケラチンの合成を助け、健康な髪を作る | 牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類 |
ビタミンA | 頭皮の新陳代謝を促し、乾燥を防ぐ | レバー、うなぎ、緑黄色野菜 |
ビタミンB群 | 頭皮の血行を促進し、栄養を届ける | 豚肉、レバー、玄米、マグロ |
ビタミンE | 強い抗酸化作用で頭皮の老化を防ぐ | アーモンド、アボカド、かぼちゃ |
質の高い睡眠をとるためのコツ
髪のダメージは、私たちが眠っている間に分泌される「成長ホルモン」によって修復されることをご存じでしょうか。
この成長ホルモンは、頭皮の細胞を活性化し、日中に受けた紫外線や外的刺激によるダメージを修復しながら、健やかな髪の成長を促す大切な働きをしています。
そのため、十分な睡眠時間を確保することはもちろんのこと、睡眠の質そのものを高めることが、頭皮と髪の健康を守る上で欠かせません。
いくら長時間眠っていても、浅い眠りが続いていれば成長ホルモンの分泌は十分ではなく、髪の修復は思うように進まないのです。
健やかな髪と頭皮を育てるために、まずは生活習慣を整えて「質の良い睡眠」を手に入れましょう。
まずは、下記のようなコツを実践するのがおすすめです。
- 就寝前のスマートフォン・PC操作を控える:ブルーライトは脳を覚醒させ、寝つきを悪くします。
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる:リラックス効果で自然な眠りを誘います。
- 寝室を快適な環境に整える:部屋を暗くし、静かな環境を保ちましょう。
- 毎日同じ時間に寝起きする:生活リズムを整えることが、質の高い睡眠につながります。
夏のヘアケアQ&A|パサパサ髪の素朴な疑問を解決!
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ここまで、夏のヘアケアについて詳しく解説してきましたが、まだ細かい疑問が残っている方もいるのではないでしょうか。
ここからは、多くの方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でお答えします。
Q. 海やプールに入った後はどうすればいい?
できるだけ早く真水で髪をしっかり洗い流すことをおすすめします。
海水に含まれる塩分やプールの塩素は、髪に残ったままだとキューティクルを傷つけ、ダメージを進行させてしまいます。
シャワーで丁寧に洗い流した後は、保湿力の高いトリートメントで失われた潤いを補給してあげましょう。
Q. ヘアオイルはいつ付けるのが一番効果的?
最も効果的なタイミングは、お風呂上がり、タオルドライ後の濡れた髪です。
このタイミングでつけると、ドライヤーの熱から髪を保護し、髪内部の水分を閉じ込めてくれる保護膜の役割を果たします。
乾いた髪につけるのは、主にツヤ出しやスタイリング目的と覚えておきましょう。
Q. 紫外線スプレーとオイルは併用できる?
はい、併用できます。
ただし、つける順番がポイントです。
基本的には、油分の少ないものから先につけるのが良いと言われています。
タオルドライ後の濡れた髪にヘアオイルをつけて保護し、ドライヤーで乾かした後、スタイリングの仕上げとして、外出前にUVカットスプレーを吹きかけるのがおすすめです。
この順番なら、ベタつきにくく、それぞれの効果を最大限に引き出せます。
正しいヘアケアで夏でも潤う髪へ
夏の髪のパサつきは、紫外線、汗、エアコンといった避けられない原因によって引き起こされます。
しかし、その原因を正しく理解し、適切な対策を行えば、夏でも潤いのある美しい髪を保つことは十分に可能です。
大切なのは、髪を保湿し、ダメージ要因から保護すること。
そして、内側から健康を育む生活習慣を見直すことです。
最後に、本記事の重要ポイントをチェックリストにまとめました。
今日から一つでも多く実践して、パサつき知らずの「うるツヤ髪」を手に入れましょう。
- 【夏のうるツヤ髪アクションチェックリスト】
- 毎日のシャンプーはアミノ酸系を選ぶ
- ドライヤー前には洗い流さないトリートメントをつける
- 外出前には髪にもUVカットスプレーを忘れない
- 自然乾燥はせず、正しい方法でドライヤーをかける
- 週に1度はヘアマスクでスペシャルケアをする
- タンパク質やビタミンを意識した食事を心がける
- 質の高い睡眠をしっかりとる
正しいヘアケアをあなたの味方につけて、今年の夏は、髪の悩みを気にすることなく、ファッションやレジャーを心から楽しんでください。