髪を乾かさずに寝るのはNG!頭皮カビとマラセチア菌の関係。正しい乾かし方

仕事や家事で疲れた夜、お風呂に入った後はドライヤーをかける時間すらめんどうくさい……。つい髪が生乾きのまま布団に入ってしまった経験は、多くの方にあるのではないでしょうか。 

しかし、この生乾き状態が長く続くと、頭皮が蒸れ、フケやかゆみ、においなどのトラブルにつながることがあります。

※「頭皮カビ」は正式な病名ではありません。本記事では、頭皮の常在真菌であるマラセチアが関与し、フケやかゆみなどが起こる頭皮トラブルを、便宜上「頭皮カビ」と表現します。

髪が濡れたまま眠ると、頭皮に何が起こるのか?

「髪が湿っている程度、たいした問題ないでしょ?」——その油断が、フケやかゆみ、においの原因になっていることがあります。 

濡れた髪のまま寝ると、枕と頭の間に湿気がこもり、高温多湿の状態になります。このような環境では、頭皮に「頭皮カビ」と呼ばれるトラブルが起こることがあります。 

頭皮カビはインパクトの強いワードですが、これは決して珍しいものではありません。フケやかゆみなどとして現れる頭皮トラブルであり、誰にでも起こる可能性があります。 

このトラブルには、真菌の一種であるマラセチア菌が関係しています。 

頭皮のカビ(真菌)とは?マラセチア菌と頭皮トラブルの関係

マラセチア菌自体は、多くの人の皮膚に存在する常在菌です。通常は特に問題を起こしません。マラセチア菌は皮脂をエサにしている菌で、カビの一種です。人間だけでなく、犬や猫などの皮膚にも存在します。

しかし条件が揃って過剰に増殖すると、頭皮トラブルに繋がることがあります。 

マラセチア菌が皮脂を分解する過程で生じる遊離脂肪酸などが刺激となり、脂漏性皮膚炎の発症や悪化に関与すると考えられています。 

頭皮カビが起こりやすい条件と代表的トラブル

マラセチア菌の増加理由は、主に以下のようなものです。

条件詳細
高温多湿湿度が高く、温かい環境(濡れたままの頭皮等)
皮脂の過剰分泌マラセチア菌のエサとなる皮脂が豊富にある
洗浄不足・すすぎ残しシャンプーのすすぎが不十分で、汚れや皮脂が残っている

洗い残しはもちろんのこと、忙しい毎日の中で起きがちな要因のひとつが「髪を完全に乾かさずに寝る」ことです。頭皮に湿気がこもり、皮脂などの条件も重なると、マラセチア菌が関与する、いわゆる「頭皮カビ」と呼ばれる頭皮トラブルにつながることがあります。 

頭皮カビでは、以下のようなトラブルが発生します。

フケが増える

生乾きの状態が続くと頭皮に湿気がこもりやすくなります。皮脂などの条件も重なることで、マラセチア菌が関与する頭皮環境の乱れにつながり、フケが増えることがあります。 

特に「脂性フケ」と呼ばれる、湿り気があり黄色っぽい大きめのフケには、マラセチア菌の増殖が関与している場合があります。

頭皮のかゆみと炎症

マラセチア菌が皮脂を分解する過程で生じる物質が刺激となり、頭皮に炎症を起こすことがあります。

炎症が起こると、頭皮に赤みやかゆみが現れます。かゆみが強い場合は、無意識にかくことでさらに頭皮が傷つき、炎症が悪化するという悪循環に陥ることもあります。 

かゆみによるストレスは、日常生活にも支障をきたします。

頭皮と髪の嫌な臭い

濡れた髪のまま寝ると、雑菌が繁殖しやすくなり、皮脂や汗を分解する際に不快なにおいを発生させます。そのため、朝起きたときに頭皮や髪のにおいが気になることがあります。 

においの原因が菌の増殖にある場合、消臭スプレーで一時的にマスクするだけでは、原因への対処にならないことがあります。適切な洗髪と乾燥で、頭皮を清潔に保つことが大切です。  

抜け毛の増加

頭皮の炎症やかゆみが続くと、かき続ける刺激によって頭皮が傷つき、抜け毛につながることがあります。 

頭皮を守る正しいドライ方法

これらのトラブルを避けるための基本は、なによりも「髪を完全に乾かすこと」です。

一方で、髪を乾かす必要があると分かっていても、忙しい夜には十分な時間を取りにくいもの。 生活時間を圧迫しないよう、なるべく効率よく乾かすことが大切です。まずは、手持ちの道具で実践できる正しい乾かし方をご紹介します。

【step 1】タオルドライで水分をしっかり取る

ドライヤーをかける前に、まずは水滴が垂れない程度まで、タオルで余分な水分を吸い取りましょう。 

ポイントは、ゴシゴシこすらないこと。 髪を優しくタオルで挟み、ポンポンと叩くようにして水分を吸い取ります。ゴシゴシこすると、キューティクルに摩擦ダメージを与えてしまいます。 

【step 2】目の粗いコームで優しくとかす

濡れた髪は絡まりやすく、無理にとかすとキューティクルを傷つけてしまいます。コームで絡まりをほぐしておくと、髪と髪の間に風が通りやすくなります。 

目の粗いコームを使い、毛先から少しずつ、優しくほぐしていきましょう。 根元から一気にとかすのはNGです。

【step 3】ドライヤーは頭皮と根元から乾かす

ドライヤーをかける際は、頭皮から乾かすのが鉄則です。

多くの方が毛先から乾かしがちですが、完全乾燥には根元から乾かす方が効率的です。根元や頭皮に水分が残っていると、湿気がこもってしまいます。

ドライヤーは髪から15〜20cm離し、温風を頭皮に当てながら、指で髪をかき上げるようにして乾かしましょう。髪を少しずつ持ち上げながら、根元に温風を通していきます。 

【step 4】髪の中間→毛先の順で乾かす

頭皮と根元が乾いたら、次は髪の中間、毛先の順に乾かしていきます。 

乾きにくい根元を先に乾かすことで、毛先に温風を当てすぎることを避けながら、全体を効率よく乾かせます。 

ドライヤーを同じ場所に当て続けないよう、常に動かしながら使いましょう。温風を頭皮の同じ箇所に強く当て続けると、刺激となり、別の頭皮トラブルの原因になることがあります。 

【step 5】髪の内側もしっかり乾かす

表面だけでなく、髪の内側もしっかり乾かすことが重要です。

髪を持ち上げながら、内側に温風を当てましょう。 特に髪の量が多い方や長い方は、内側に湿気が残りやすいので注意が必要です。

【step 6】全体がほぼ乾いたら冷風で仕上げる 

全体がほぼ乾いたら、最後に冷風へ切り替え、耳の後ろや襟足などに乾き残しがないか確認しましょう。 

最後に冷風を当てることで髪の表面を整えやすくなり、ツヤやまとまりのある仕上がりにつながります。 

忙しい人のための時短乾燥テクニック4選

ドライヤーの手順以外では、以下のような方法も時間短縮につながります。

速乾タオルを使う

タオルドライに使うタオルを、マイクロファイバー素材など吸水性の高いものに替えるのもおすすめです。 

吸水性の高いタオルを使用すると、ドライヤー前に髪に残る水分を減らし、乾燥時間を短縮しやすくなります。 

大風量のドライヤーを選ぶ

ドライヤーは、風量が製品によって異なります。

風量の大きいドライヤーを使うと、根元や髪の内側まで風が届きやすく、乾燥時間の短縮につながります。購入時は、風量(m³/分)をチェックして選びましょう。 

髪をブロッキングして乾かす

髪の量が多い方は、ヘアクリップやゴムで髪をいくつかのブロックに分けてから乾かすと効率的です。

下の段から順に乾かしていけば、全体がムラなく早く乾きます。

夜のシャンプー時間を早める

可能であれば、入浴時間を少し早め、就寝までに髪を乾かす時間を確保しましょう。

就寝直前に入浴すると、髪を乾かす時間が足りず、生乾きのままベッドに入ってしまいやすくなります。入浴後に余裕を持ってドライヤーを使えるよう、無理のない時間を決めておくのもひとつの方法です。 

頭皮環境を整えるおすすめケアアイテム

髪をしっかり乾かすことに加え、頭皮や髪の状態に合わせて、シャンプーや保湿アイテムを選ぶことも大切です。

頭皮と髪をすこやかに保つためのケアアイテムをご紹介いたします。 

低刺激なPPT系(アミノ酸)シャンプー 

頭皮を清潔に保つためには、汗や皮脂、汚れをきちんと洗い流すことが大切です。一方で、洗浄力の強いシャンプーを使用したり、力を入れて洗ったりすると、頭皮の乾燥や刺激につながることがあります。 

アミノ酸系洗浄成分を使用したシャンプーは、比較的マイルドな洗い心地のものが多く、髪や頭皮をやさしく洗いたい方に選ばれています。洗髪するときは爪を立てず、指の腹を使って頭皮をやさしく洗い、シャンプーが残らないよう十分にすすぎましょう。

「KOHAKU」は、アミノ酸系洗浄成分に加え、シルク由来PPT(毛髪補修成分)を配合したシャンプー&トリートメントです。
自社従来品では、洗浄成分(界面活性剤)全体のうち、潤い成分として配合したアミノ酸系成分が25%でした。KOHAKUでは、潤いに加えて髪の補修にも着目し、PPT系40%、アミノ酸系30%、タウリン系15%を配合。これらを合わせると、洗浄成分全体の85%を占めます。髪や頭皮の汚れをやさしく洗い流しながら、ダメージを受けた髪を補修し、髪をすこやかに保つ処方です。

マラセチア菌は、頭皮に皮脂が残るなどの条件が重なると、トラブルにつながることがあります。日々の洗髪で余分な皮脂や汚れを落とし、頭皮を適切な水分バランスに保つことが大切です。

「KOHAKU」

抗真菌成分配合のシャンプー

すでにフケやかゆみが気になる場合は、抗菌・抗真菌成分を配合した薬用シャンプーも選択肢のひとつです。製品によって、ピロクトンオラミンやミコナゾール硝酸塩などの有効成分が配合されています。表示されている効能や使用方法を確認して選びましょう。 

また、熱いお湯は頭皮への刺激になりやすいため、38℃程度のぬるま湯を使い、シャンプーが残らないよう丁寧にすすぎましょう。 

頭皮用保湿ローション

頭皮は湿気だけでなく、乾燥によってもかゆみや不快感が生じることがあります。洗髪後は頭皮に湿気を残さず、乾燥が気になる場合は、頭皮用の保湿アイテムを取り入れるのもひとつの方法です。 

「KOHAKU エリクサー」は、頭皮にうるおいを与え、すこやかな状態に保つための頭皮用保湿ローションです。乾燥しやすい頭皮を保湿する日常ケアに適しています。 

KOHAKUエリクサー

完全ドライで健やかな頭皮と美髪を保つ

多くの人の頭皮に存在するマラセチア菌は、皮脂や湿気などの条件が重なると増えやすくなり、フケやかゆみなどの頭皮トラブルに関与することがあります。暑く湿気の多い夏や、髪を濡れたままにして頭皮が蒸れやすい状態では、特に注意が必要です。 

毎日のケアは大変ですが、手順や道具を工夫すれば、生活を大きく変えることなく、髪を効率よく乾かせます。 

  • タオルドライで水分をしっかり取る
  • 頭皮から順に、完全に乾かす
  • 適切なシャンプーやドライヤーを利用する
  • 時短テクニックを活用して、無理なく続ける

頭皮カビによるフケやかゆみ、気になるにおいが続くと、本人にとって不快なだけでなく、人前で過ごす際の気がかりになることもあります。

毎日の完全ドライと適切なケアが、頭皮と髪を清潔にすこやかに保つ基本です。今夜のバスタイムから、ぜひ取り入れてみてください。